今後

10/29/2012

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明日から新生活が始まります
25年間お世話になった実家を離れて
新しいパートナーと一緒に暮らします
最後の晩餐を終え 部屋ですっからかんの部屋でのんびりしてます
特に感傷にひたるようなことはなく暇なので
今後について書きたいと思います

オリンピックを終えてからシーズンが終わるまで
リオまでどのように準備をしていくかを考えました
その中で、ある程度決まったことをお伝えしたいと思います

1、拠点をアメリカに移す
来年の一月より主戦場をアメリカに移します
世界の選手は、世界と戦っているのが当たり前で、
そもそも国内のレースと国外のレースという分け方がないのではないのかと思っています
日本は良くも悪くも日本国内でいろいろと完結してしまうので、
トップ選手でも国内⇒海外という無駄なstepがあるのではないでしょうか
それを省きたいのです
そして外人といるのを当たり前にしたいのです

2、1500mに挑戦する
800m選手としての可能性を広げるためにも
アジア大会までの二年間は800も1500もやりたいと思っています
新しいことに挑戦して 新たな感覚を得るのが目的です
1500mに本格参戦というより
両方やります
いまの日本の1500mとか湿っぽいですよね

3、日本の中距離を変える
いままでは僕だけ強くなればいいと思ってましたが
オリンピックを経験して
経験や知識を継承できている種目はかっこいいなと思うようになりました
それに、会社にしても、トップがいなくなってもその魂が継承されていて
繁栄を続ける企業に僕は魅力を感じていて
中距離もそうなって欲しいと思うようになりました(いまは零細企業ですが)
僕のスピリットが受け継がれてそれが花開いたら嬉しいですからね
そのためにも強化の改革と選手の意識改革に力を注いでいこうと思います

4、アメリカの大学院にチャレンジする
現役と平行してできるのか疑問ですが
いつか必ずチャレンジして
アスリートの新たなロールモデルになってやります
まず第一段階のTOEFLでつまずいていますが
がんばります!!!



次のオリンピックは、何回りも成長した横田真人で挑戦してやります
そのためにも、
変化を恐れず行動を起こす!!!
あっという間の四年間を大事に過ごしたいと思います

定義

10/23/2012

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「800のなにが楽しいの?」
「どの辺りが楽しいの?」

某選手の奥さんからの問いだ
シンプルかつ奥の深い質問に一瞬答えに困った

率直な答えは
「つまらなくもないし楽しいと思ったこともない」


早く走れたから楽しい
勝てたから楽しい
といったのは、結果として楽しいのであって
800mを楽しんでいるとは言えない

僕が足が遅かったとしたら
陸上競技には出会わなかったし、
出会っていたとしても選ぶことはなかったと思う
知らない人のために書くが
僕が陸上競技を始めたのは無理矢理試合に出させられたからだ

そもそも走ることが嫌いだった
それが結果としてすごく早くなったから嫌いじゃなくなった
それだけのことな気がする

そんなことを答えると
「じゃあなんで陸上を続けてるの?」
と聞かれた

こっちの答えは割りと簡単だ

「あることを選択することはあることを選択しないということだ」
的なことを誰かが言っていた

僕にとって陸上競技は数ある選択肢の一つにすぎない
その中で陸上競技を選択したのには理由がある

好きなのだ
陸上競技が

おいおい。さっき好きでも嫌いでもないと言っただろうというツッコミが飛んできそうだが
もう少し待って欲しい

僕の陸上競技の定義は、
陸上競技を通して見るもの全てであり
競技場の中で完結するものだけを指さない

つまり、
僕にとって、
人との出会いも
新たな学びも
日常の娯楽も
陸上競技なのだ

簡単な例をあげると、
強くなるためにアメリカに渡るのも陸上競技
アメリカでの新たな出会いも陸上競技
OFFの日にビーチに行くのも陸上競技
語学学校で学ぶのも陸上競技
全て陸上競技
それが楽しいのだ

そして、僕の陸上競技の可能性を広げるために
僕は挑戦をし続けるし
トレーニングも怠らない
 
10/10に入籍しました
twitterでつぶやいたらデマですか?
っていう質問がありましたが、マジです
ねー、びっくりですよね
結婚についてはシーズンが終わって気が向いたら書きます笑

まずは結果報告

9/22 全日本実業団
800m 決勝 1分48秒92 優勝
次の日にマイルも走っちゃいました。

10/7 ぎふ清流国体 1分48秒25 優勝 大会新記録

皆さんが満足するような結果じゃないし僕自身も納得できる結果ではありません

けれど内容や僕のメンタリティ自体は進歩してるかなと思います
全日本実業団は予選の二時間半後に決勝というハードスケジュール
国体はバックストレートが強い向かい風というバットコンディション
二試合ともいつもなら少し消極的になるところを
最初から引っ張って勝つことができました

国体は心の中では引っ張ると決めていたのですが
あまりにアップで体が動かなかったことと強い風で
攻める気持ちが失せかけていたのです
でも、普通に勝ってもなんの成長もないですよね。国内じゃ
そんな感じでスタート直前に無理矢理気持ちを持っていきました

アスリートとしてピーキングに失敗するとは大変情けないことなのですが
必ずしもピーキングが成功するとは限りません
自分が目標としていた大会にピークが合わないこともある
そういうことのほうが多いかも
そういったときのためにも、悪いコンディションの中でのパフォーマンスは大事にしたいなと思っています
四年という短い時間の中で一試合一試合成長していかないと とても世界には追いつかない
無駄な試合はつくっている暇はない
見ている人にも失礼だ

見ている人といえば
よく800のことをなんもわかってない人にアドバイスされることがあります
面白い内容だと聞いてましたけど
あまりに的外れだとイラっとして聞き流してました
でも最近はそれって違うんじゃないかと思い始めてます
そもそもこの日本に800mのことをわかってる人なんてほとんどいないし
失礼だけども"わかってない人"に支えられて僕らは競技をやっている
わかってない人がマジョリティなんだ
だからその人たちの意見は真摯に耳を傾けないといけない

自分たちがいいレースをすればいつかわかってくれる
いいものを作れば必ず売れる
といってダメになった某国のメーカーのようにはなってはいけない

そしてそこに成長のヒントが隠されている気がしてならない
僕に最近求められているのは駆け引きとかスパートとか中距離の醍醐味を伝えることよりも
積極的なレースで圧倒的な記録を出すことみたいだ
自意識過剰かもしれないけど僕はその期待に応えたい
人を喜ばせたいとか恩返ししたいとかそんな大層なものじゃなくて申し訳ないんだけど
期待に応えられたら自分のこと好きになれそうで気持ち良さそうなのでやります
確かにそういったレースはいまの僕には大事だ 怖いけど

だから明日の日体も日本記録を狙います
出るか出ないかなんて僕にはわからないけど
やります